世界の七不思議:建築家たち [ボードゲーム:さ行]

タイトル:世界の七不思議:建築家たち(7WONDER:ARCHITECTS)
作者:Antoine Bauza
メーカー:REPOS(日本語版:ホビージャパン)
プレイ人数:2~7人
プレイ時間:25分

内容物
中央デック:60枚
七不思議デック:それぞれ25枚(カード構成は異なる)
七不思議タイル:各七不思議ごとに5枚
交戦トークン:6枚
進歩トークン:15枚
軍事勝利トークン(3点):28枚
猫トークン:1個

ゲーム概要
カードをプレイし、資材を集め、七不思議を建築したり、科学を進め進歩タイルを獲得し、自身の文明を有利にしたり、盾を集め戦争で優位に立ったり、得点カードを集め最終得点を優位にし、誰かが七不思議を建築しきった時、最終得点計算で一番得点が多い人が勝利する。

準備
プレイヤーは車座に座る。
担当する七不思議をランダム(もしくは選択)で選ぶ。
担当する七不思議デック25枚をシャッフルし、表面がみえるようにデックケースに入れ、自分の左側にセットする。
中央デック60枚をシャッフルし、裏向きで中央にセットする。
交戦トークンを参加人数により準備し表向き(鳩面を表)にする。
進歩トークンを裏向きで山にし、上から3枚を表にする。
軍事勝利トークンを中央に準備する。
スタートプレイヤーを決める。

プレイ
スタートプレイヤーから順にカードを以下から選択しプレイする。
①自分の左側のデック(自分の七不思議デック)の一番上から1枚カードを取り、自身の前に表向きで配置する。
②自分の右側のデックの一番上から1枚カードを取り、自身の前に表向きで配置する。
③中央デックの一番上から1枚カードを取り、自身の前に表向きで配置する。
配置した時、以下の条件を満たしている場合は、その処理を行う。
①資源カード(金はオールマイティー扱い)が七不思議の最下段にあるタイルの建築コストを満たしている場合(建築するタイルを選べる場合は選択する)は、該当する資材カードを捨札にし、七不思議タイルの建築面が表になるようにひっくりかえす。その際七不思議固有能力がある場合は発動させる。
②科学カードが以下の条件を満たしていたら、進歩トークンを獲得し、該当のカードを捨札にする。
a:同じ科学アイコン2つがある場合
b:3種類の科学アイコンがそろった場合
なお、進歩トークンは獲得後の手番ごとに1回使う事が出来る(常在型能力、得点能力は除く)。
③盾アイコンを持ち角笛のアイコンを持つものは交戦トークンを裏返し戦争面にする。なお、交戦トークンがすべてが戦争面になった場合は両隣と盾アイコンの数を比べ、上回っている場合は軍事勝利トークンを得る(片側に勝利なら1枚、両側なら2枚)。そののち角笛アイコンがあるものについては捨札にする。
④得点カードで猫のアイコンが書かれているものをプレイした場合は猫トークンを得る。もし猫トークンがある状態で自分の手番が来た場合は中央デックのトップのカードを見てから取るカードを選択できる。

終了条件
誰かが七不思議を建築しきったら終了。

勝利者
全ての得点を合計し一番多い人

遊んでみた所感
七不思議の各デックのカード構成はそれぞれ違う。各種類最低1枚は入っている(例外:ギザの盾の角笛2はない)が、それぞれの分野で多い、少ないがあるため、自身のデック構成、右隣の人のデック構成を把握しておくと指針が立てやすい。
基本は担当する七不思議の能力と、表になっている進歩タイルによって計画を立てる必要があるが、基本的に全てカードドローから始まるため、追加ドローが出来る進歩タイルは序盤に取れるとかなりのアドバンテージになる。
何かの分野に特化することは重要だが、完全に染めることは物理的に難しいため、次点の分野も欲しい。
建築カード(青)はゲーム終了時まで場に残るため1枚あたり2~3点が確定で入る。
軍事勝利については、両隣に勝利できれば一挙に6点が入るが、枚数を増やしていくと1枚当たりの得点効率が悪くなる。また角笛アイコンがあるものについては戦争終了後に捨札となってしまうため、これを主戦略、もしくは2次戦略にするには、両隣がどのような状態にあるのかを見極め、少ない枚数で勝てる見込みがあるかを見極めていく必要がある。ただ交戦トークンを裏返すためには、角笛が書かれたカードを取る必要があり、軍事で得点を重ねるには角笛の回転を上げていく必要があるが、それを自身でやってしまうと盾アイコンが増えにくいため、できれば他の人にやってもらいたいというジレンマが生じる。
科学は全体の含有枚数が少ないため、同じアイコンで揃えるのは難しいが、中央デックには3種類各4枚入っているため、狙ってみる引いてみる価値はある。もし序盤に進歩タイルで追加ドロー系が取れたら、1手番で倍の動きが出来ているに等しい。逆に他プレイヤーに追加ドロー系を複数集められてしまうと逆転は苦しいと感じる。追加ドローはそれだけで大きなアドバンテージといえる。
あと、基本的に七不思議を建て切った方が強い。建て切っただけで合計20点以上は入るし、建て切れている場合は、終了フラグが立つため、ゲーム終了になるのと同時に他プレイヤーとは7点以上のアドバンテージを得る。建て切りを狙わず、先にも上げた軍事、建築で得点を積み上げる必要があるため、科学による進歩トークンでのブーストが必要であろう。。

参考
各七不思議の能力
 ロードス:盾アイコンを1つ追加
      2≠4勝利ポイント
      2=4勝利ポイント+盾アイコン
      3≠5勝利ポイント
      3=6勝利ポイント+盾アイコン
      4≠7勝利ポイント
 アレクサンドリア:任意のデックの一番上のカード1枚を手元に配置
      2≠3勝利ポイント
      2=2勝利ポイント+任意のデックのトップカード1枚
      3≠6勝利ポイント
      3=5勝利ポイント+任意のデックのトップカード1枚
      4≠7勝利ポイント
 オリンピア:左右のデックの一番上からそれぞれ1枚を手元に配置
      2≠3勝利ポイント
      2=2勝利ポイント+左右のデックのそれぞれのトップカード1枚
      3≠5勝利ポイント
      3=5勝利ポイント+左右のデックのそれぞれのトップカード1枚
      4≠7勝利ポイント
 エフェソス:中央デックの一番上のから1枚を手元に配置
      2≠3勝利ポイント
      2=3勝利ポイント+中央のデックのトップカード1枚
      3≠4勝利ポイント+中央のデックのトップカード1枚
      3=5勝利ポイント+中央のデックのトップカード1枚
      4≠7勝利ポイント
 ハリカルナッソス:左右デックのどちらかの上から5枚から1枚選び手元に配置し
          デックをシャッフル
      2≠3勝利ポイント
      2=3勝利ポイント+左右デックのいずれかの上から5枚の中から1枚
      3≠6勝利ポイント
      3=5勝利ポイント+左右デックのいずれかの上から5枚の中から1枚
      4≠7勝利ポイント
 ギザ:建築時の得点が多い
      2≠4勝利ポイント
      2=5勝利ポイント+左右デックのいずれかの上から5枚の中から1枚
      3≠6勝利ポイント
      3=7勝利ポイント+左右デックのいずれかの上から5枚の中から1枚
      4≠8勝利ポイント
 バビロン:選択可能な進歩タイル4枚から1枚選んで手元に配置
      2≠3勝利ポイント
      2=0勝利ポイント+利用可能な進歩タイル4枚から1枚
      3≠5勝利ポイント
      3=5勝利ポイント+利用可能な進歩タイル4枚から1枚
      4≠7勝利ポイント

各不思議、中央デックのカード構成
       中央 アレクサンドリア ロードス オリンピア エフェソス ハリカルナッソス ギザ  バビロン 
  金    6    4   2   3   3   3   3   3
  木    4    2   2   1   2   2   2   2
  石    4    2   2   2   2   2   2   1
  レンガ  4    2   2   2   2   2   1   2
  ガラス  4    1   2   2   2   2   2   2
  紙    4    2   2   2   2   1   2   2 
  歯車   4    2   2   1   1   1   1   2
  粘土板  4    1   1   2   2   2   1   1
  分度器  4    1   1   1   2   1   2   2
  盾(角笛0) 4    2   2   2   2   2   2   2
  盾(角笛1) 4    1   2   2   1   2   2   1
  盾(角笛2) 2    1   1   1   1   1   0   1
  建築(猫無) 8    2   2   3   2   2   3   2
  建築(猫有) 4    2   2   1   1   2   2   2  







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